美人すぎる○○は、「特定の職業」*「美人」の形容詞だったはず
美人すぎる○○シリーズは、美人すぎる料理研究家、美人すぎる国会議員、美人すぎる警察官などで形容される流行語のようなもの。想像では美人がいない或いは少ないと思える職種に就き、かつ平均を上回る美形な女性をちやほやするために使われる用語。
これまで様々なメディアで美人すぎるシリーズが出ては消えていったが、最近気になるのは全然「美人すぎない」美人が多いこと、そして「美しすぎる才女」「美しすぎる美女」といった使い方間違ってませんか?が多いこと。
本来、美しさが過ぎるというのもおかしな話で、このシリーズはその職場や職種にはブスしかいない前提に成り立ってるという見方もできる。だからこそ、素直に美人な○○と言わずに美人すぎる○○と言い回すには神経質にならなければいけないのだ。
美人すぎるシリーズは、2007年の藤川優里が起源
美人すぎるシリーズの起源はどこなのだろうか、過去に話題になった「美人すぎる○○」を調べてみると、起源は2007年に「美人すぎる市議」として話題になった八戸市議会の藤川優里だった。2006年に美人すぎる公認会計士がいたが、話題の大きさという意味では藤川優里で間違いないだろう。
美人すぎる市議の藤川優里を初代として、そこから爆発的に美人すぎるシリーズが量産されていくことになる。Gooeleのキーワードトレンドでも2008年から一気に増えてその後安定的な量が検索されていることがわかった。つまり、一時の流行語ではなく美人の形容詞として定着したことが分かる。
これまで話題となった「美人すぎる○○」のまとめ
これまでしっかりと話題になった美人すぎるシリーズの特徴は、男性の割合のほうが圧倒的に多い職業の中で女性が頑張っており、なおかつ圧倒的に美女である。だから、検事総長もサッカーの審判しかり、女性が活躍するだけでも驚きなのに更に美しさも兼ね備えている点が美人すぎるを作り出す。
また海女は女性の仕事だとしても、25年間も新人が入ってこない斜陽産業に突然現れたスター性が備わって、美人すぎると話題になっている。本来、ただ顔が可愛いだけやプロポーションが美しいだけでは美し過ぎると言われる事はないのだ。
美人すぎる市議 藤川優里
美人すぎる日本画家 松井冬子
美人すぎる検事総長 ナタリア・ポクロンスカヤ
美人すぎるスパイ アンナ・チャップマン
美人すぎる海人 大向美咲
美人すぎる車掌 顧佳
美人すぎる弁護士 山口真由
美人すぎる審判 フェルナンダ・コロンボ・ウリアナ
ここ最近の美人すぎる○○がニッチだし、形骸化してしまってる
最近の美人すぎるシリーズは、ニッチ化と形骸化の傾向がある。最近話題になった中で、ニッチ&形骸化の特徴があるものを紹介していく。ただ可愛いや綺麗と言えばいいのに、美人すぎるをつけるから逆効果になっている気もする。
美人すぎるパン工場作業員「來田のどか(きだのどか)」
美人すぎるご当地キャラ「蓮花ちゃん」
美人すぎる才女「祝靖」
ただ素直に美人な人と形容すればいいものを、過ぎるをつけることで一気にハードルをあげてしまっているし、ご当地キャラにいたってはもはや人間でもない。2007年から始まった美人すぎる○○シリーズは今後どこに向かっていくのだろうか。