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AV女優川上奈々美がクラファンで典型的な失敗コースを辿ったので考察

AV女優、セクシー女優、ストリッパーの川上奈々美がクラファンに登場

川上奈々美(かわかいななみ)はキャンプファイア上で、写真集と映画作成プロジェクトの企画を2021年8月に募集を開始し、476人の支援により1000万円の資金を集めたものの目標額1800万円に届かず失敗に終わった。正しくは、目標額への達成率56%という意味では失敗だが、本プロジェクトはAll-in方式で実施されたので計画自体は実行される。

で、どんなクラウドファウンディング(以下、クラファン)だったかというと、

川上奈々美 クラウドファンディング

  • AV女優引退、ストリップ女優引退を背景に
  • 映画と写真集と小説を出版をしたい
  • だから、支援金をもとに写真展と映画製作と公開

をしたかったようだ。クラファンの成功と失敗をつぶさに見ている者からすると、典型的なミスが多くそこを今回は考察していこうと思う。

1人のファンでありクラファンの解説者として、より成功に近づけるための意見として伝えていきたい。

川上奈々美 クラウドファンディング

まず、川上奈々美の知名度はそこまで高くないので、川上奈々美について少し補足しておく。

川上奈々美(川上 なな実も同一人物)は、元AV女優。ロック座専属の元ストリッパーである。2012年にデビューして、2022年の1月にAV女優をやめて、その後1ヶ月後ロック座のストリップの仕事もやめるとのことだ。その理由は、女優業に専念するとのことだ。最近の作品でいうと、

  • 「37seconds」監督HIKARI
  • 「東京の恋人」監督下社敦郎
  • 「悲しき天使」監督森岡利行
  • 「ゾッキ」主演竹中直人、山田孝之

あたりが出演作品である。

川上奈々美が企画したクラファン失敗の原因考察

川上奈々美 クラウドファンディング

1.クラファンプロジェクトの境界線が不明確

あれもこれも詰め込み過ぎて、なんのプロジェクトなのか分かりづらいのが一番の問題だ。

川上奈々美自信はAV女優、ストリッパーという職業を意識してだと思うが「偏見と向き合いたい」という思いがプロジェクト企画の背景とのことだ。そこで、小説を書いた(完成)、写真集を作った(完成)。そして平行して撮影していた日々のドキュメンタリー動画がある。それを映画化したい。

クラファン支援金の使いみちとしては、写真展開催・映画作成費用の大きな2つに分類されるが、

すでに撮影済みの写真集

すでに撮影済みの動画の映画化

をプロジェクト化しているわけだ。どちらも撮影済みなわけだから、このプロジェクトがなくても出版していたわけですよね?という意見がでてもおかしくない。ついでにいうと、資金の使いみちとは関係ない小説は、プロジェクト概要に入れ込む必要もない。

 

「いま撮り終えた作品を、世界に向けてもっと広めるための企画」のように、プロジェクトを明確にすればより成功率はあがったのではないだろうか。恐らく多くの人は「ん?この資金なくても写真集も映画も出来上がるよね?」感は抱いてしまうだろう。

 

 

2.資金の使いみちが曖昧

資金の使いみちを引用すると、こうだ。

・写真展
写真展開催のための会場費、運営スタッフ費用
撮影に関わるスタジオ代、撮影費用
ポスター制作や印刷代、告知費用など、写真展広報にかかる費用
写真のプリント代、写真展設営費用

・映画
映画制作費用(機材レンタル、行動費用)
監督・音響など撮影にかかる人件費
編集にかかる費用
広報宣伝費用
映画祭出品費用

コンサート、トークショーなど会場・運営費用(リターン品)
本プロジェクト事務局運営費用
キャンプファイヤーの手数料

 

まず明確にしておくべきだったのは、どちらがメインのプロジェクトなのか?ということだ。ファンにとってはどちらも嬉しい企画ではあるのだが、1ファンから1出資者・支援者となったとき、それはシビアになる。そして、もともと撮影済みのコンテンツなはずなのに、資金の使いみちを見ると、0から作るのと変わりないのでは?と思わせてしまう。

プロジェクトの範囲を明確にすることと、それに伴う予算の整合性はしっかりと明記したほうが支援者の不安感は減る。

川上奈々美 クラウドファンディング

3.クラファンのリターン品が乏しい

まずこの手のファン応援企画クラファンで最も重視すべきなのは、一番価格の低い支援金に対する配慮だ。成功率が高いクラファン企画で多いのは、一番安くても満足感を味わえている。むしろ、中間価格帯はどうでもいいのだ。一番安いのと高額の両端がしっかりしていれば、成功率は上がりやすい。

そんな視点で、川上奈々美のリターンを見てみよう。

 


支援金 1,000円

【お礼のメール】
みなさまのお気持ち、ありがたくいただきます。
メールにてお礼を差し上げます


写真集も渡さない、小説も渡さない、映画も見せない、そんな支援リターンは必要だろうか?支援者に最もしてほしいことは、小説を読んでもらい映画をみてもらい、写真集を見てもらうことではないのか?

大人たちが制作費の赤字補てんのためにやっていると邪推されかねないようなリターン設定だ。下から4番めの設定価格まで引き上げないとお目当ての写真集は手に入らない。

他のクラファンも同じで、当たり前だが安い価格は人数が集まる。それが市場原理だ。しかし、1000円を100人から集めるようなことは、写真集や小説を買っていただくことで代替できるのだ。重要なのは、5000円の支援を20人から集めるためには、どんなリターンが必要なのか?を熟考することだ。ファンは何かしら応援したい、一番安い価格があればそれを選びたくなる。「応援した」という事実は1000円でも5000円でも変わらないのだから。

 

 

 

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