APS-Cサイズ用の単焦点レンズとしてまだまだ現役の30mm f/1.4 EX DC HSM
Sigma 30mm f/1.4 EX DC HSMを使っていた経緯
たまたま昔の手帳を覗いていたら、このレンズについて書いてあった。ちょうど4年前の梅雨時期にYahoo!オークションで手に入れたことと、その時の値段が26800円だったと書いてある。また、樽型の歪曲収差が目立つことや円形絞りではないこともメモしてあった。確か初めてヤフオクで手に入れたD300用の中古レンズだったことを覚えている。
懐かしむと同時に、いまこのシグマの単焦点30mm f/1.4 EX DC HSMを手に入れた場合の値段を調べてみた。現行モデルはArtラインとして30mm F1.4 EX DC HSMにモデルチェンジしているので中古でしか手に入らない。中古相場は25000円前後だったのでこの4年で大きく変動していないようだった。
確かこのレンズの発売が2005年の6月下旬で、発売当初の実勢価格が55000円だった。発売から5年で約半年で中古で手に入れた。そしてそこから今日まで同じく約5年が経った。でも、価格は横ばいだからタイミングとしては底値で手に入ったことになる。ARTラインの現行品と比べるとさすがにクラシカルな見た目と描写性能だと言われているが、それでも手放せないレンズでいる。
Sigma 30mm f/1.4 EX DC HSMは当時から評価が高かった
このSigma 30mm f/1.4 EX DC HSMは、APS-Cサイズのカメラ専用の大口径単焦点レンズであり、35mm換算で45mmと標準レンズに分類される。かなりのロングセラーモデルで、各マウントでもよく売れていたのを覚えている。ただ、このレンズはよく前ピンや後ピンなどのピント調整に難を抱えていると言われていた。私のレンズは問題なさそうだけど。
新型の30mm f/1.4は30mm F1.4 EX DC HSMで、新しいシグマのプロダクトラインArtシリーズに属する。光学系が新しくなり絞り羽根の枚数も増えた。最短撮影距離も短くなった。外装もこのレンズは数年経つと塗装も剥げてきているが、新型Artラインではそうならない。
新型は手元にないので描写性能はネット界隈の評判をまとめるしかないのだが、おおむね高評価である。中古の旧型と新品の新型の価格差は2万円であるから、当然新型を買うべきだろう。特に周辺部の描写は新型のほうが圧倒的に開放からシャープであるそうだ。
最近はめっきりD300を使う機会が減っていたので、このレンズも機会がない。しかし、今回いくつか撮影してみて、いい味のレンズだと思った。ARTラインへ統合されてしまったけれど、ヤフオクでもカメラショップでもよく見かけるレンズなので、逆に今こそ安くて味のあるレンズとして重宝されるのかもしれない。