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GoPro社に聞きたい、リピート客がどれほどいるのかと。

GoProのアクションカメラは、このままでは消えていくと思ってる。だから聞きたいリピート顧客はどれだけいるのかと、そして伝えたい、新規バージョンアップはやめろと。まずはGoProの紹介と消える理由と次なる商品戦略を提案したい。

出川カメラは実はアクションカメラの代名詞「GoPro」だった

8月6日付の日経新聞の記事「米GoPro上場 なぜ小さなカメラは熱狂生んだか」にもあるように、アクションカメラの代名詞のGo Proが飛ぶように売れてる。Youtubeにはなんと毎日6000以上のGoPro撮影動画がアップロードされているらしい。GoProというのはリアクション芸人の出川がよくヘルメットにつけてる小型カメラで、出川や上島だけじゃなく、アウトドアスポーツ業界から熱狂的に受け入れられているビデオカメラの1つだ。

ダイビング、モトクロス、サーフィン、スキー、カーレースといったあらゆるスポーツ環境に適合することや、小型で防水仕様、複数のアタッチメントによって場所を選ばずに撮影できる点は今までのビデオカメラと決定的に違う。さらに広角レンズを採用してるので、どんなシーンでも撮影できるのが普通のコンデジと違うところ。

GoProは毎日1万台も売れてる大ヒットカメラ

どのくらい売れているかといえば、2013年度は世界中で300万台より多く販売したと発表してるから、単純計算でも毎日約1万台が売れているということ。創業10年の米国シリコンバレーのベンチャー企業が今では時価総額6000億円の大企業にまで上り詰めた。ちなみに、日本ではタジマモーターコーポレーションが総代理店となって家電量販店を中心に販売されている。

毎日1万台も売れてるわけど、はていったい誰が買ってるのだろうか。こういうのは広告を見ればわかる。これは明らかにスケボーやサーフィンをするエクストリーム系の20代が中心だと思う。日本の広告戦略はアメリカのブルーカレント・ジャパンが担っており、この会社は消費者を巻き込んだ広告展開に長けている。だから若者を中心にYoutubeなどバズりやすいコンテンツを使ったプロモーション活動が盛んなのだろう。

アクションカメラ、ウェアラブルカメラはどこまで売れるか

デジカメ市場が2010年をピークに縮小を続けていて2013年度で世界販売台数が6000万前後だった。GoProがシェアトップのアクション全体の販売数は600万台前後だろうから、その差はまだ10倍近くある。縮小と拡大の両極端にある市場だからいずれは逆転現象があるかと考えたけど、さすがにウェアラブルカメラ市場がデジカメを超えることはないだろう。このまま成長しても、年間販売台数は2000万台が限度だと思う。つまりこのマーケットは、そうそうに成熟してしまうと考えている、なぜか。

GoProの限界は近いうちにやってくると思う

まず、ウェアラブルのカメラの利用シーンが極めて限定的だし、これを使いこなせる人は少ないと思うからだ。例えばYoutubeを見ての通り、GoProの利用シーンはアウトドアスポーツを自らやる人の自撮りが中心になる。これは自分の体験を記録するものであって、観覧者が使うために開発されたものではない。カメラのスナップ撮影ならまだしも、散歩で動画を撮っても絵にならない。だから、わざわざアクションカメラを買う人は限られてる。

また、ビデオカメラを所有するほど必要性のある人はさほどいないと思うからだ。私は趣味がスキューバダイビングで、年に何回か海に潜り、そこで水中写真を撮る。でもその撮影では、機材はレンタルで充分だと思ってる。使用頻度の低いデジタル製品ほど所有する意味が無いものはない。毎年のようにバージョンアップを繰り返すデジタル製品は、例外なく最新が最高の製品である。

毎日、毎週のように動画を撮影してまでアウトドアスポーツに打ち込める人で、かつビデオカメラを所有して撮影する人は限られてしまう。少なくともスキーなどの季節性の高いスポーツで使うには来期には恐らく新しいモデルが発売されているだろうから、レンタルでも充分だと考える人が多いと思う。だから、所有するほどの商品ではない。

そして最後に、このマーケットの命運を握るのは動画技術だと考えている。写真も動画も、最終的には誰かに見てもらい感動、衝撃、恐怖、共感の何かを感じてもらいたくて撮影する。カメラはその一瞬に芸術性があれば、写真は作品になる。つまり奇跡のワンショットはプロもアマチュアも問わず撮れる。

ただ、一瞬ではなく一定時間の動画で人を感動させるにはそれなりの撮影技術が必要だし、人の感情を動かすには撮影した動画の編集作業は不可欠になるはずだ。つまり、GoProを使いこなして友だちや不特定多数の人を感動させるにはカメラ以上に動画を料理するスキルが必要とされる。動画を撮ったところで、ハードディスクのゴミになる動画が量産されて終わってしまうのが目に見えている。だから、編集技術の無い人は買わない、買っても意味が無い。

だからこそGoProに期待するのは、撮影後のフォローも含めた商品戦略

私は、決してアクションカメラが嫌いなわけでもないし、むしろ欲しいと思ってる。ただ今のままでは、Youtubeや素晴らしい販促動画を見て興味半分で買ったところで、いずれ粗大ごみになってしまう。GoProに伝えたいのは、販促動画のように人を感動させる動画にするためには、GoProを手にするだけじゃ無理なんだということ。

このままでは、バージョンアップごとに買い換えるような需要は起きない。まだマーケットが成長段階だから初回購入者が大半だと思う。これからGoProがリピート顧客を増やすには、動画の撮影技法、動画撮影後の編集方法など撮影する前と後のアフターフォローサービスこそ大切になってくると思う。商品バージョンアップする前に、動画編集難民を減らしてくれと言いたい。

カメラが趣味の大きなジャンルになったのは、カメラ自体よりもそれを取り巻く環境だと思っている。自動車がエンジンとハンドルが必要なように、アクションカメラもカメラのメカとしてのハード面と同時に撮影技術や編集といったソフト面の拡充が、これからのマーケットを大きくする要じゃないかと思う。

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