D300はAPS-Cサイズのフラッグシップモデルの原型を作った
北京オリンピックの前年、2007年にニコンから歴史に名を残す2台のカメラが登場した。フルサイズ機のフラッグシップモデルD3とAPS-CサイズのフラッグシップモデルD300。この当時「D300」 は 「ニコンDXフォーマット」 を採用した歴代のデジタル一眼レフカメラのなかで、画質、高速性能、操作性、耐久性など多くの点で、最高のカメラとして評価を受けていた。
また、月産6万台を生産していたようだから、2015年現在と比較したら多産な機種であるで。ホールド感、シャッター音、マグネシウム合金製といったメカとしての性能はピカ一で、昨年にD800を買う前までは約7年間ずっと現役で活躍していた。今となってはD5000シリーズやD7000シリーズなどDX機のラインナップは拡充しているものの、DXフラッグシップ機としてのD300の後継機は未だ発売されておらず、巷ではD400を首を長くして待っている人が多い。
D300は2015年現在でも現役モデルとして活用できるレベルの名機
このタイトルにあるとおりD300を中古で買うのは賢い選択だと提案しているわけだが、それには理由がある。
- 発売から7年たっても現行機に引けをとらない充分な性能がある
- 中古市場でお手頃価格で手に入る
- 新古品や美品の部類の商品がよく出回っている
- 入門機ではなく堅牢なDXフラッグシップ機はサブ機としても重宝する
この4点を再認識したからだ。事の発端は、新たにD4sを買うにあたってD300を手放すかどうか検討していたことだ。D300の中古買い取り価格を調査していたところ、並品で2万円前後、良品で3万円弱だった。ネットオークションでは若干高めだった。逆にいうと、中古でD300はこの程度の金額で手に入るのかとしみじみ考えたわけだ。
D300の機能を振り返る
売却側としては、この程度にしかならないのかと残念であったものの、買う側としてはこんな名機がこの価格で手に入るのかと何か嬉しい気持ちになったのだ。未だに活躍できるD300の性能を紹介すると
- マグネシウム合金製で防塵防滴仕様
- 800gオーバーなので少し重いかも
- 92万画素の液晶モニター
- 1230万画素のCMOSセンサー(ちなみにSONY製)
- 世界最多だったAFシステム51測距点
- 最高8コマ/秒の連写機能
- ファインダー視野率は100%
- ニコン初搭載のセンサークリーニング機構
- ニコン初搭載のライブビュー機構
プロ使用を意識しつつも、趣味カメラの最高峰といえるD300。発売時が22万オーバーだった事を考えると五分の一の値段で手に入る今、これからニコンのデジタル一眼レフを買う予定の人は、このD300を検討してもらいたい。ちなみに、中古市場で出回る可能性のあった私のD300は、名残惜しくて現役続行が決定しました。