ニコンD800は有効画素数3630万画素のCMOSセンサーを搭載したニコンFXフォーマット採用デジタル一眼レフカメラ
2012年に発売されたD800を使い出してもう3年が経つ。この機種の特徴は、とにかく解像度重視。有効画素数3630万というモンスターマシンは、D700の後継機としてあらゆる点が進化していた。このモンスターマシンは3年たった今でも現役で活躍する愛機だ。昨年2014年にはD800の後継機にあたるD810が発売されたが、今でもD800ユーザーは多い。
D800は、DXフォーマットを使ったクロップ撮影ができるので、例えばAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gが、1.5倍のクロップでは75mmF1.8で使えるということ。クロップ撮影は、画像を切り取っているだけなのでF値がそのまま利用できること。テレコンを使うと、2倍に拡大するとそのまま明るさも2段落ちる。
D800ボディはずっしり重いマグネシウム合金
D800のボディは防塵防滴仕様のマグネシウム合金製だ。手に取るとわかるが、チープ感は全くない。ずしりと重く、安心感がある。フラッグシップモデルのD4sと比較するとひと回り小さく感じるが、普及帯の機種に比べるとかなり重い。
従来機のD700よりも重量は10%程度軽減している様子。また、ペンタプリズム部分は大型になり、全体的なシルエットは丸くなっている。D700の時に改善の要望が多かったファインダーについても、従来の視野率95%/倍率0.72倍から、視野率100%/倍率0.7倍へとスペックが上がっている。
同クラス最多画素数を誇るフルサイズセンサー
撮像素子は、FXフォーマット(35.9×24ミリ、35ミリフルサイズ)に対応した有効3630万画素のCMOSセンサーを搭載している。このセンサーサイズでは最多の画素数で、ポスターサイズ印刷にも十分適した精緻な画像が撮影できる。
画像処理エンジンのEXPEED3は、常用感度はISO100~6400。ISO1600くらいまでならノイズは気にならない。ミラーショックもあるし、この高画素数のため手持ちのスナップ撮影にはあまり向いてない。
D800の中古が結構狙い目
D800の後継機であるD810も発売されてしばらく経つことから、D800の中古がオークションなどで結構出回り始めている。当初は、生産が追いつかないほどの売れ行きだったので、市場に出回っている玉数は多いだろう。
2015/02/12現在で、カメラのキタムラの中古相場を調べてみると良品(AorABレベル)で17万円ほどで購入できる。新品をカカクコムで調べると25万程度なので、結構安く手に入れられる。新品の平均価格はこの1年をみてもほぼ一定か若干上がっている傾向にある。だから、買うなら中古で手に入れたほうがいい。
新品買うならD810
D800の後継機としてD810が出たのが約半年前で、新品価格(価格コム)が28万円なので、D810とD800の価格の違いはたった5万円ほど。もし、D800を新品で検討しているなら、D810を買ったほうがお買い得だろう。