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初心者でもレンズ選びがプロ並みになる11の法則

 写真撮影におけるレンズ選びの重要性とは

レンズ交換は、スマホやコンパクトデジカメにはできない写真撮影の醍醐味の一つです。また、作品としての写真表現の幅を広げる近道は、ボディではなくレンズの交換です。とはいえ、初心者にとってどのレンズが良いのか悪いのかは判断が難しいです。収差やF値など日常会話では出てこない単語が並び、カメラボディーより高いレンズも多く初心者がレンズ選びに悩むのも事実。

そこで、初めてのデジ一やミラーレスを買う人や、レンズキットで買ったレンズの次の1本を考えている人向けに、本当に考えるべきレンズ選択のポイントをお伝えします。この11の法則は、雑誌やネット、家電量販店の人からヒアリングしてまとめたものです。きっとこの11のポイントさえ抑えればプロ並みのレンズ選びが出来るはず。

1.レンズの種類には何があるのか?

家電量販店でもネット通販でもズラリと並ぶレンズから1つを選び出すのは至難の業。同じような数字と英語の羅列だし、松竹梅とも書いてないので初心者にはわかりにくいのがレンズ選び。CMもスポットライトが当たるのはカメラボディばかりでレンズのCMは見たこともありません。それでは買う前に記憶に残すことも難しいものです。

とはいえ、レンズを変えることで劇的な変化が生まれるのも事実、まずはどんな種類と使い道があるのかを頭に入れておきましょう。レンズというのは焦点距離(○○MM~○○MMといった数字の大きさ)で3つに分けることができます。

 

種類焦点距離の目安特徴
広角レンズ20mm以下広い画角を持つレンズ です。広い範囲を写しだし、遠近感が強く表現され、被写界深度が深くなります。よくあるボケる写真はこのレンズは苦手です。
標準レンズ50mm~70mm人間の肉眼が普通に物を見る時の画角に近いため標準という名がついています。人間の肉眼と近いため利用シーンは非常に多いです。この50mm前後のレンズは必須でしょう。
望遠レンズ100mm以上標準レンズより焦点距離が長く、狭い画角を持つレンズ です。遠近感が乏しくなり、被写界深度が浅くなります。

 

焦点距離

被写体に応じてレンズを選ぶというのがセオリーですが、買ったばかりや被写体が限定されていない場合は標準レンズを持つ事が、次に必要なレンズ選びにもつながるのでオススメです。レンズキットで買うなら、間違いなくこの50mmはズーム範囲に入っていますのでご安心下さい。

ということは例えば20mm−180mmのズームレンズがあればそれだけで全ての領域をカバーするわけで、もう充分では?という疑問が生まれますが、おっしゃるとおりです。それで充分なのです。しかし、考えて下さい、各カメラメーカーがなぜ数百本もレンズを発売してるのかということを。広角から望遠まで1つのレンズで補うことのメリットもありますし、デメリットもあるんです。

2.ズームレンズと単焦点レンズは結局どっちがいいの?

種類画角メリットデメリット
ズームレンズ14mm-24mm 広角ズーム
24-70mm 標準ズーム
70-200mm 望遠ズーム
18−200 高倍率ズーム
変幻自在にズーミングが出来るため、汎用性が高い。単焦点1本の数個分の画角が1本で手に入る。単焦点と比べて暗いレンズが多いため、手ブレしやすく、画質も劣る。
単焦点レンズ35mm , 50mm , 85mm , 200mm , 400mm 等圧倒的に画質がいい
明るい(暗い所でも撮影可能)
もっと広く、もっと大きく撮影したいときは自分の足で前後に動く必要がある

ズームレンズにあるのは利便性。一本で広角も望遠もこなせるズームレンズは自分の好きな画角を見つけるためにも便利です。撮った写真にはExif情報というデータが存在し、そこには撮影した際のレンズやカメラ情報が記録されています。そこで焦点距離何mmで撮影した写真なのかがわかります。何も考えずズームレンズで1000枚くらいとって、50mmで撮影した写真が多いなら次に50mmの単焦点を買えばいいんです。

ズームレンズを使って、利用頻度の高い焦点距離を統計した例
ズームレンズを使って、利用頻度の高い焦点距離を統計した例

特に旅行など初めて訪れる場所に行くときはズームレンズ一本で済ませる人が多いです。一方で、単焦点にあるのは画質です。同じ価格水準のズームレンズと単焦点レンズを比較すれば、圧倒的に画質がいいのは単焦点です。また、ボケの綺麗なレンズというのはおよそ単焦点レンズで撮影されたものです。

3.明るいレンズ、暗いレンズってどっちがいいの?

ズームレンズにある利便性よりも、画質重視という場合に手に入れられるのが明るさです。明るいレンズとは何か?レンズ自体が明るいわけではなく、レンズに通る光が多いから明るいレンズということ。そして明るいレンズというのはズームレンズではなく単焦点レンズのことを指すと思って構いません。そして、明るいレンズを手にする事によって得られるのはこの2点。

1.暗い所でも手ブレせずに撮影できる
2.背景のボケた写真が撮影できる

暗い所で撮影できる利点は多く、夜に限らず体育館での子どもの撮影、曇り空での撮影、室内での撮影など昼間でも暗い場面は多々あるのです。そんなときに、臆することなく撮影できるのが明るいレンズのメリットです。また、ボケる写真は特に日本人は好む傾向があるそうで、おしゃれなカフェや美味しい料理などをボケた雰囲気で撮影できるのも単焦点レンズならではです。

4.開放絞り値の大小と写りに何が関係あるの?

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Nikonの50mm単焦点レンズの例。1.8が明るさの単位F値。

「レンズが明るい」=「単焦点」という話になりましたが、その明るさを数字に置き換えたのが絞り値=F値です。レンズの縁や箱をみて下さい。F1.4,F2.8,F5.6 と書いてある数字です。これが明るさの単位です。

数字が小さい=明るい(F1.4,F1.8)
数字が大きい=暗い(F5.6以上)
数字が1つだけ=単焦点
数字に範囲がある=ズームレンズ(F3.5-5.6等)

5.重いレンズは良いレンズなの?悪いレンズなの?

Nikonの単焦点の比較。重いレンズは高くて明るい。明るさはF1.4かF1.8の差。
Nikonの単焦点の比較。重いレンズは高くて明るい。明るさはF1.4かF1.8の差。

一般的な傾向としてレンズの重さとレンズの性能は正比例します、重いレンズは高い描写性能があるレンズだと考えられます。ただし、レンズの進化は小型化に向かって進んでいるので旧製品と新製品を比べれば新製品のほうが軽量です。CANONやNikonにある大三元レンズと呼ばれるレンズ群があります。高い描写性能をもった高額ズームレンズで、1本あたり1キロくらいあります。

5.マニュアルフォーカスって必要あるの?

オートフォーカス、つまりカメラとレンズが勝手にピントを合わせてくれるので特に必要はないでしょう。ただし、カールツァイスレンズなどマニュアルフォーカスに特化したブランドもありますし、オートフォーカスレンズでもマニュアル撮影は可能です。例えば、柵の中の動物を撮影やマクロ撮影などオートフォーカスが迷いがちな撮影にはマニュアル撮影は効果を発揮します。

6.最短撮影距離が短いメリットって何?

近くに寄れるレンズ、つまり被写体に近づいてシャッターが押せるレンズです。カメラの性能ではなくレンズの性能に依存する部分ですね。もし、レストランやカフェで目の前の美味しいパンケーキを撮影したいとき、撮影距離が長いレンズの場合、隣の席に移って撮影する事になるでしょう。なのでできるだけ寄れるレンズのほうが使い勝手がいいということです。

例えば、AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VRというレンズの最短撮影距離は0.28 mです。AF-S NIKKOR 50mm F1.4Gというレンズの最短撮影距離は0.45 mです。これはレンズの目盛に書いてありますので参考にして下さい。たかが20センチ程度ですが、この20センチは室内では大きな差がでてきます。実際に試写してみて下さい。

7.高級レンズに備わるレンズコーティングは?

高額なレンズの特徴のひとつは、レンズのコーティングです。レンズのコーティングに工夫を凝らすと、見えないものが見えるわけでもなく、かっこ良く映るわけでも無いのです。唯一の特徴が、「収差の低減」です。レンズ内に光が通ってカメラは画像を認識するわけですが、その過程でレンズ内で乱反射したりして画像が汚くなる事があります。それをレンズコーティングで防ぐのです。

そのレンズコーティングの有無で、値段が大きく変わります。それすなわち光学性能も変わるということです。例えば太陽が映り込むような構図の場合などに収差が生まれるので、いつでもどこでもレンズコーティングが効果を発揮するとはいえません。Nikonのナノクリスタルコート、CANONのSWC、ソニーのナノARコーティングなどがレンズコーティングの名前です。

8.雨天でもレンズは問題なく使えるの?

防塵防滴仕様のレンズは多少の雨でも充分撮影できます。カメラは室内鑑賞物ではなく、外に持ち出して使い倒す趣味の道具です。雨風なんでも撮影しましょう。しかし、一方で精密機械であることを忘れてはいけません。最も手強いのが湿気に起因するカビです。できるだけ濡れないようにタオルに巻いて撮影したり、濡れた後は乾いた布で湿気を取り除くなどの対応はしましょう。

9.どんな状況で手ぶれ補正の恩恵は受けられるの?

手ぶれ補正が威力を発揮するのは、夕方や夜景、望遠撮影時、流し撮り、室内のときです。手ぶれ補正のおかげでシャッターチャンスを逃さずに撮影できます。手ぶれ補正をON/OFFすればすぐに分かります。ただ、晴れた日の昼間はほとんど威力を発揮しません。

10.レンズ直径の大きいレンズはやはり良いの?

レンズ直径が大きいレンズは、大口径レンズと呼ばれ明るいレンズの特徴です。つまり大口径レンズとは開放F値の数字が小さいレンズとも言えます。しかしどのF値が大口径というかは、焦点距離との関係で変わります。たとえば単焦点レンズの場合、300mmF2.8は大口径レンズといいますが、50mmではF2.8を大口径と呼ばれることはありません。50mmではF1.4くらい、100mmではF1.8くらいを大口径レンズと呼びます。

daikoukei
大口径ズームレンズ。各社競ってラインナップしております。

11.結局、かっこいい写真ってどのレンズで撮れるの?

コンパクトデジカメやスマホからステップアップでデジタル一眼やミラーレスを買うとき、買ってよかったと思うのはボケのある写真だと思います。ボケが全てではありませんが、スマホはコンデジでは撮れない写真です。それには、明るい単焦点レンズが必要です。35mmF1.4やF1.8,50mmF1.4やF1.8のレンズを手にすれば写真は楽しく感じるでしょう。

背景ボケの例
背景ボケの例

 

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