ドイツから並行輸入して手に入れたフライパンの開封の儀です。日本で正規輸入品として販売されている価格の約半分で購入できたタークの26インチクラシックフライパン。手に入れて、早速焼きならし作業をして料理に使っていきたいと思います。ここでは、焼きならし作業をご紹介いたします。タークに限らずダッチオーブン等の鉄製の鍋やフライパンも同じ要領です。
ターク(TURK)はドイツ製の鉄のフライパン
ドイツから並行輸入したタークのフライパンの「焼慣らし」作業をしました。このフライパンは、ドイツの一般家庭で孫の代まで受け継がれるほど頑丈で使えば使うほど味がでるフライパンです。ターク(TURK)社は、鍛冶職人のアルバート=カール・タークが1857年にドイツで創業したブランドです。
鉄製品製造の心臓部であるドイツのルアー地方に工場を構え、鉄製品を作り続けています。なかでも、この鉄のクラシックフライパンは、150年もの間、変わらぬ製法で今なお作り続けられています。このタークのクラシックフライパンは、世界に1つしかない製造マシーンと3人の職人によって年間8000枚だけ作られる希少価値の高いフライパンです。
100年は使えるというフライパンですから、買い替え需要は少ないです。でも希少価値が高いために、ドイツから上海に輸入するまでに2ヶ月かかりました。やっと届いたフライパンですから、焼きならし作業でミスはしたくありません。ここに備忘録として初めての焼きならし作業を書き留めておこうと思います。
タークのフライパンの焼きならし作業
日本で輸入されているタークフライパンは、取り扱い説明書(焼き慣らし方法)が付いているようですが、ドイツ国内で販売されているものを並行輸入したのでそれはついてませんでした。ダッチオーブンを焼きならしした時を思い出して、ネギとサラダ油で焼き慣らししました。鉄の塊を叩いて作り上げるこの無骨なフライパンはテフロン加工と違って、若干の手間がかかります。
このサイズは、26インチのフライパンで、重さは2キロ弱あります。つまりカメラやレンズで例えると、NIKON 70-200mm F2.8と同じということです。片手で炒める用には作られておらず、あくまでも「焼く」道具です。調子に乗ってフライ返しなんかすると、圧倒言う間に手首が折れそうです。
煙がでるまでフライパンを熱して、その後油をいれてさらに煙をだします。その後、ネギをいれて揚げるような感じで油に浸します。どこまで油をなじませればいいのか判断がつきませんが、恐らくこれくらいネギが茶色くなればいいでしょう。茶色くなった後は、粗熱を取るため放置します。粗熱が消えたらネギと油を捨てて、お湯だけでフライパンを洗います。そして最後に、油をつけたキッチンペーパーで撫でてあげました。後は、毎日タークフライパンを使えば使うほど味が出てきます。
こうして150年間変わらないことが価値となる品物と、常に進化を求められるデジカメという品物が相まって生まれるこの写真を見て、何とも奥深いものを感じました。
撮影機材
カメラ:D5100
レンズ:SIGMA 30mm/f1.4 EX DC HSM