パンフォーカスというのは
1.画面全体にピントが合った状態をパンフォーカスと言う
2.画面全体にピントが合ったように見える状態をパンフォーカスと言う
パンフォーカスの正解は2です。レンズの焦点は1点(1つの面)にしか合いません。しかし焦点の前後のボケが限りなく小さくなることによって、人間の目ではピントがあっているように見えます。要は被写界深度を深くすることによって近距離から遠距離までピントを合わせる方法がパンフォーカスです。
写ルンですを覚えてますか?あのカメラにピント合わせの機能はついてなかったです。でもピントが自然と合っているように見えていました。写ルンですはピントの合う範囲を限りなく広くすること、つまりパンフォーカスによってピント合わせの手間を省いたカメラなのです。
パンフォーカスで撮影する方法
デジタル一眼レフカメラでパンフォーカスを撮影するには、広角レンズで絞りを絞り込んで撮影するもよし、望遠レンズでも遠景を撮影すればいいのです。具体的には、
1.28mm前後の広角レンズを用意します
2.絞り優先モードにて 絞りを F16 ほどに設定します
3.マニュアルフォーカスでピントを約2メートルの位置に合わせます
こうすることで、約1メートル~無限遠(遠くまで)ピントのあったように見える写真を撮ることが出来ます。
ただし、この方法ではピントが若干甘くなる傾向にあるので、オートフォーカスで撮影できる場合にはオートフォーカスで撮影しましょう。また、絞りを絞るのでシャッタースピードは遅くなりがちなので、そこはデメリットとして理解しておきましょう。