神田うのがベビーシッターに貴重品を盗まれた
神田うのは娘のベビーシッターにブランド品や貴金属などを持ちだされ、約3000万円の盗難被害にあった。神田うのは4人のベビーシッターを雇っており、その中でも一番古い家族同然の付き合いのあったベビーシッターによる犯行だった。
このベビーシッターは犯行を認め懲役2年の判決を受けている。事の発端は被告が出入りするようになって1年半が経った2013年頃、神田うのが旅行に持って行こうとしたエルメスのバーキンが無くなっていたことだ。その時はどこかにあるはずと気に留めていなかったようだが、そこからヴィトンやシャネルなど複数のブランド物が無くなっていたのに気づき、被害届を出したという。
神田うのだけじゃなかった、ベビーシッターによる犯罪は結構多い
ベビーシッターは、両親が仕事で家事育児が困難な場合に依頼することが大半。つまり、子どもとベビーシッターの二人っきりの時間や空間になってしまう。海外ではベビーシッターを雇うことは珍しいことではないが、ベビーシッターによる子どもへの虐待や性犯罪は後を絶たない。
日本でも2014年には、インターネットのベビーシッターマッチングサイトを通じてベビーシッターに預けられた2歳の男の子が、遺体でみつかった事件が起きた。古い事件では、高島忠夫長男殺害事件もある。これは高島忠夫の長男が17歳のお手伝いさんによって殺された事件である。
ベビーシッターを安心して利用できるために残された課題
両親共働きの家庭にとって、ベビーシッターは欠かせない存在になりつつある。国や地方自治体が提供する保育園や幼稚園以外にも、一時預かり保育やファミリーサポートなどがあるが時間制限や夜間緊急対応が難しいのが現状といえる。このような公的な保育機関かの受け皿からこぼれ落ちた育児家庭の間で、急速に広がっているのがベビーシッターの役割。
ベビーシッター業界では、行政によるチェックが働いていないという現状
ベビーシッターは、特別な国家資格がなく法的な規制もないためサービスの品質は民間によって独自に行われている。事業者数も500〜1000あると言われており品質の差や実態は見えづらい。民間によるベビーシッター認定資格を保有するベビーシッターもいるが、保育経験や育児経験がない場合もある。
料金体系は時給制のため1500〜2000円程度だが、半額の1000円の事業者もあるようだ。品質が見えにくく、料金体系もばらつきがある。利用者側が唯一その品質をチェックできるのが、ベビーシッターマッチングサイトの評判やクチコミである。
ネットの匿名性がマッチングサイトの暴走につながった
2014年に起きた事件のベビーシッターは、ベビーシッターマッチングサイトで求人をしていた。容疑者の男は、実名でしばらく活動していたものの苦情やトラブルが多かったため偽名に切り替えた。また母親とはネット上でやりとりをし、実際に迎えにいったのは別の男性、そして子どもたちを自ら預かったと言われている。
マッチングサイトでは、名前や住所などの本人確認を怠っているサイトもあり偽名で登録できてしまう。この容疑者の場合も、過去にやけどを負わせるなど本来であれば排除されるべき人物も偽名を使ってベビーシッター活動を続けられてしまう。そしてマッチングサイトは規約上、当事者間のトラブルは当事者間で解決し、責任を負わないものが多い。
政府も動いた、ベビーシッターマッチングサイトにガイドライン
野放し状態だったベビーシッター環境に、ついに政府も動き出した。6月3日付けで厚生労働省から「子どもの預かりサービスのマッチングサイトに係るガイドライン」が発表された。これはマッチングサイト運営者が守るべきガイドラインを政府が作ったもの。
- ベビーシッターは定期的な研修、身分証明書を提出する必要がある
- 1人のベビーシッターは1つのマッチングサイトでは1アカウントしか作れない
- マッチングサイトは保護者とベビーシッター双方からの相談窓口を設置する必要がある
- トラブルが生じた場合には、サイト運営者も含めて解決する必要がある
- 保育者側が遵守すべき利用規約を設けること
- ガイドライン自体の告知をサイト上で告知すること
- 個人情報を管理徹底すること
とある。ごもっともな意見であるが、これはサイト間の競争原理上自主的にやっておけばよかった話。唯一、ベビーシッターへの定期的な研修と身分証明書の提出は一歩前進といえようか。ただし、重要なのはガイドラインであって規制や法令ではないことだ。最後の判断はサイト運営者側が決めることになる。
ガイドラインを遵守し始めたサイト運営者
政府からのガイドライン制定に伴い、サイトの根幹を揺るがす信頼問題になりかねないため一部のサイトでは早速告知を始めた。ただ、告知がないばかりか全く更新がされないマッチングサイトがあるのも事実。ガイドラインは事業社の自主性に期待するものであるから、自主的にサイト上でガイドラインをアナウンスし、個人情報の登録を義務付けるサイトのほうが安心なのは確かだろう。
2015/06/05時点でガイドラインをアナウンスし、個人情報登録に乗り出しているマッチングサイト
2015/06/05時点で未対応のサイト
- ケアファインダー
- シッターズネット (富士見市の事件からサイト更新はされてない様子)
- アイシッター (2015/05/31でサイト閉鎖)
- ベビーシッターCRADLE (厚生労働省からのお知らせページはあるが過去のもの)
- 保育ママ
ガイドラインが発表されて数字しかたっていないので、現時点でその良し悪しは分からない。ただし、これからこのガイドラインに則って保護者が安全にベビーシッターを探せるようなサイトになることを期待する。過去の事件があったサイトは事実上閉鎖されているし、このガイドラインのタイミングで閉鎖されたサイトもある。保護者も充分に気をつけてサイト選びとベビーシッター選びをしなければならない。
ベビーシッターの求人が緩すぎる。子どもをアルバイトに任せることができるか?
ベビーシッターの求人をいくつか調べてみると、アルバイト感覚の求人票が多かった。経験無し、資格無し、子どもが好きなら何でも大丈夫らしい。家庭教師のアルバイトとベビーシッターの難易度は測りづらいものはあるが、アルバイトの大学生に子どもを預けるのは不安が残る。
紗栄子とベビーシッターの子ども疑惑まで
嫌いなママタレントの常連であるダルビッシュの元嫁である紗栄子。ダルビッシュ有とは2012年に離婚が成立しており、授かった二人の子どもは紗栄子が親権を持って育てている。子どもは蓮(れん)と塁(るい)の男の子。
問題になったのは、次男の塁の父親はベビーシッターではないのか?という疑惑。ダルビッシュ有がDNA鑑定を要求したものの、紗栄子がそれを拒否したと報じられている。実際はダルビッシュ有にも分からないわけで、紗栄子にしか分からない。ただし、芸能人ともなるとベビーシッター1人雇うだけで様々な疑惑がついてくる。