ニコン大三元レンズの一角を担うf/2.8通しの望遠ズームレンズ
D800を買ってからいつかは手に入れたいと思っていた望遠ズームレンズの一本。日本への一時帰国を待てなくて、初めて上海で購入したレンズでもある。ヘビー級なのでスナップ撮影には持ち出しづらいが、旅行には必ずお伴する最高の中望遠ズームレンズ。この焦点域は各社力を入れて開発していて、サードパーティ製からも発売されているけど、純正には敵わない。通称は、ななにっぱー。
Good
- F2.8通しの明るい望遠レンズ
- 絞り開放からとてもシャープで、コントラストが高くヌケが良い
- 4段分に値する手ブレ補正機能搭載
- 超爆速のオートフォーカス
- 初めての三脚座
- ナノクリスタルコート
- 素人でもレンズが違えば写真が違うと分かるレンズ
Bad
- デカイ、高い、重い(1.5kg)
- 最短撮影距離についてはf4レンズのほうが勝る
オススメ対象者
ペットボトル3本分の重量を手軽に振り回すには、ある程度の体力が必要だと手に入れてから気づいた。体力がなくとも気合を持ち合わせているなら買うべきと言える名レンズ。中国の黄山へ本レンズと24−70mmを持って6時間くらい歩き続けたが、重いしデカイからぶつかりそうになるし、撮影するまでは本当に邪魔者扱いだった。
しかし撮影したとたん、開放から使えるし、コントラストも絶品だし、解像力も高いし、超高次元の描写能力に驚愕した。もしこのレンズで満足のいく写真が撮れないなら、それはレンズの責任においてではなく撮影者の腕が足りてないはずだ。フルサイズ機であれば、このレンズはポートレートにも最適だ。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II基本情報
価格:
メーカー希望小売価格:¥300,000
実売価格:¥200,000
※【追加情報】2014年8月時点での実売価格は20万だったものの、2014年11月時点では値上がりして22万円前後となっています。
発売日:
2009年11月
競合商品:NIKON AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) 比較
これは本レンズの旧タイプのレンズ。現行モデルは旧モデルの正常進化に値するのでわざわざ買うメリットはあまりない。ただし、中古相場では価格もこなれており検討の余地はあり。
競合商品:SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM 比較
サードパーティレンズでは、シグマが候補にあがる。開放での解像力が若干劣ると言われてるものの、このレンズと純正のレンズで撮った写真を2枚並べ、見分けがつくのか分からない。なので約半額の値段で手に入るSIGMAのレンズも検討の余地はあり。
競合商品:TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD 比較
うるさくて遅いAFだが、描写性能では純正に劣らないと言われている。この手のレンズはスポーツ撮影用途も多いので、AFが遅いというのは致命的なのかもしれない。動体撮影をする機会が無いのであれば、このレンズでも充分満足のいくレンズであると思う。ただ、質感というか所有欲をくすぐるレンズであるかは多少疑問。
基本仕様 | |||
---|---|---|---|
対応マウント | ニコンFマウント系 | レンズタイプ | ズーム |
フォーカス | AF/MF | レンズ構成 | 16群21枚 |
絞り羽根枚数 | 9 枚 | 焦点距離 | 70~200 mm |
最短撮影距離 | 1.4 m | 最大撮影倍率 | |
開放F値 | F2.8 | 画角(35mm換算) | |
手ブレ補正機構 | ○ | 3D撮影 | |
フルサイズ対応 | ○ | 最大径×長さ | 87×205.5 mm |
フィルター | 77 mm | ||
サイズ・重量 | |||
重量 | 1540 g |
購買履歴
24-70mmを買ってからしばらくして望遠側が物足りたりない気がしていた。そこで目をつけたのが70−200mmの本レンズだ。数ヶ月悩み続けて、購入の決意が固まったのである。日本への一時帰国のタイミングを狙うのが通常の購入フローなのであるが、今回は勢い余って上海の販売店で購入した。購入時点での価格とレートを考えると、135000RMBだったので日本円で21万円前後。
大三元レンズの望遠域を担当
2014年現在の大三元レンズのラインナップでは、一番新しいレンズである。
- AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED 2007年発売
- AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED 2007年発売
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II 2009年発売
7枚のEDレンズ、ナノクリスタルコート、シャッタースピード4段分相当の手ブレ軽減効果を持つ手ブレ補正(VR II)システム、超音波モーター(SWM)といったニコンの最先端テクノロジーがぎっしりつまったレンズである。