新生プロダクトライン ARTシリーズの第一弾レンズ
シグマ社の心血を注いだ想いが詰まった1本。35mm F1.4 DG HSMの描写性能は純正を凌ぐとも言われる銘玉。
Good
- 開放からシャープな写り
- F5.6あたりから強烈な解像感
- スッキリくっきりヌケがいい
- シグマなのにAFが早いw
- 新生ARTラインの高級感溢れる外観
- 純正35mmf1.4の半額で買える
Bad
- 35mmの単焦点としては重量級(665g)
オススメ対象者
35mm f/1.4の単焦点には、純正AF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gがライバルレンズとして君臨している。しかしながら、この解像力や質感から判断すると純正レンズの約半額で手に入るコストパフォマンスは最高だ。35mmは標準ズームレンズに属し、わざわざ単焦点レンズを買う必要がないと考えている、そのような人こそ買いなアイテム。
価格
メーカー希望小売価格:¥118,000
実売価格:約80,000円
発売日
2013年1月
シグマの新しいプロダクトコンセプト「ART」「CONTEMPORARY」「SPORTS」
最近のシグマは攻めに攻めてるメーカーであり、最近になってレンズプロダクトを再編し3つのプロダクトラインに統廃合した。その3つが、「Contemporary」「Art」「Sports」である。今後開発されるレンズは、全てこの3つのいずれかのラインに属することになる。
Contemporary(コンテンポラリー)ライン
そのまま訳せば、現代的なという意味であるコンテンポラリーラインは、最新のテクノロジーを投入し、高い光学性能と利便性(コンパクトさ)を両立させたモデルである。第一弾モデルには、17-70mmの標準ズームレンズが採用された。F2.8-4の明るさと手ぶれ補正もついて、さらにはマクロ機能まで備わった贅沢なレンズである。光学性能と小型化のバランスを目指したプロダクトラインで、スナップ撮影や旅行、家族写真など幅広いシーンで活躍できることが期待されている。
Art(アート)ライン
高い光学性能がコンテンポラリーラインであるのに対して、Artラインは「最高の光学性能」を謳う。さらにはアートの名にふさわしい「アーティスティックな表現」を実現するプロダクトがこのArtラインに属することになる。用途としては風景・ポートレート・接写撮影など芸術作品として撮影される写真のためのレンズである。MTFの一辺倒の解像度勝負だけではく、スペックには出てこないような芸術的な表現に活かせる。
そしてこのArtレンズから第一弾として発売されたのが、35mm F1.4 DG HSMである。
Sports(スポーツ)ライン
スポーツ、そう高い運動性能が求められるレンズに与えられるのがスポーツラインの称号。手ぶれ補正やFOCUSリミッター機能をフル搭載し、スポーツ撮影(動体撮影)の要求に応えてくれる。大口径単焦点レンズがArtライン、標準ズームレンズがContemporaryラインに属するとすれば、言わずもがなSportsラインには望遠、超望遠域を担当することとなる。このラインから発売されたのは、120-300mm F2.8 DG OS HSMという大口径望遠ズームレンズである。
35mm F1.4 DG HSMのスペック情報
基本仕様 | |||
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対応マウント | ニコンFマウント系 | レンズタイプ | 単焦点 |
フォーカス | AF/MF | レンズ構成 | 11群13枚 |
絞り羽根枚数 | 9 枚 | 焦点距離 | 35 mm |
最短撮影距離 | 0.3 m | 最大撮影倍率 | 1:5.2 倍 |
開放F値 | F1.4 | 画角(35mm換算) | 63.4 度 |
手ブレ補正機構 | 3D撮影 | ||
フルサイズ対応 | ○ | 最大径×長さ | 77×94 mm |
フィルター | 67 mm |
購買履歴
35mmの焦点領域は、24-70mmの標準ズームレンズが担当していたが、大口径の明るいレンズが欲しくなり、純正と迷った末にこのレンズを手に入れた。迷ったと言っても、試写した瞬間にもう決まっていたも同然である。これもまた日本で買うか中国で買うかの悩みは、中国のほうが安かったという理由で中国にて購入。上海でSIGMAのレンズを売っている店舗は限りなく少なく、やっと1店舗見つけて手に入れたのだ。