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レンズ選びはもう迷わない。スペックを読み解く5つの視点。

レンズ選びの5つの方法

スペック表が読めると、自然とレンズの全体像がみえてくる

レンズメーカーが公開している「レンズ情報」は2つあります。レンズの光学性能や描写性能を測る「MTF曲線図」と「スペック表(仕様表)」です。どちらもレンズ選びの材料として重要な情報です。MTF曲線を読み解くことは描写性を推測するには相応しいものの、レンズの全体像を掴むことは出来ません。スペック表を読み解くことが、次に買うレンズ選びのよい判断材料になるはずです。

スペック表はメーカーによって公開している項目や名称は若干異なるものの、共通しているのはこの10項目です。

  1. レンズ構成
  2. 画角
  3. 絞り値
  4. 最短撮影距離
  5. フィルター径
  6. 最大撮影倍率
  7. 絞り羽根枚数
  8. 最大径と長さ
  9. 重量
  10. レンズフードやレンズキャップの付属品情報

この中でも1〜5の項目がポイントだと思っています。私たちのような趣味のカメラマンにとっては、撮りたい被写体が撮れるレンズ、撮影スタイルに合うレンズを選べればそれでよろしいからです。5つのポイントさえ分かれば、海外旅行のスナップに合うレンズ、大きなボケの写真を撮るためのレンズを自分自身で選ぶことができます。

1.レンズ構成の違いと描写性能は、比例しない

 

レンズ構成
http://fotochaynik.com/pokupka-obektiva/

1本のレンズは、複数枚のガラスやプラスチックの単レンズを組み合わせて作られています。単レンズの配置と貼り合わせ方によって「11群15枚」のように表現されます。この場合は15枚の凹凸レンズを使って11群のレンズを構成しているということです。聞きなれない言葉の「群」は2枚のレンズを貼りあわせて1枚にしたときの単位です。

簡単な例をあげれば、1群2枚レンズは2枚のレンズを完全に密着させて1枚のレンズを構成しています。では多くのレンズを贅沢に使ったほうが描写性能が高まるのかと言えば、そうではありません。レンズ枚数と描写性能とは比例しないのです。描写性能はレンズの多さではなくレンズの材料やコーティング方法の違いによって決まるのです。

高い描写性能のレンズの特徴は、非球面レンズや低分散ガラスなど特殊レンズの採用にあります。特殊ガラスは値段が高いので高性能レンズにしか使われていません。技術の結晶なので、ペンタックスの非球面レンズはALレンズ、ニコンの低分散レンズはEDレンズと商品名に表記されています。

そしてレンズコーティングの違いは、描写性能を高めるためにレンズにコーティングを施している点です。ニコンなら特殊コーティングが施されてているレンズにはナノクリスタルコート「N」と表記されています。特殊コーティング付きのレンズは高級レンズとして位置づけられています。

レンズ枚数や群の数でレンズ描写性能を推測できませんが、高い描写性能のレンズには特殊ガラスと特殊コーティングが使われていることを覚えておきましょう。

2.レンズ選びは、画角で決まる

画角

画角はレンズ選びの大切な要素で、撮影対象によって相応しい画角は必然的に決まってきます。被写体が写る範囲を画角といい、画角が広いと映る範囲も広くなります。また画角は焦点距離と密接に関わっています。画角が広いと焦点距離は短くなり、画角が狭いと焦点距離は長くなります。広角レンズは画角が広く、望遠レンズは画角が狭いということです。焦点距離はレンズスペックに書いてある○○mmの数字のことです。

一般的にはレンズを選ぶときには、画角の角度ではなく焦点距離に置き換えて話をすることが多いです。おおまかにいうと、画角45°を焦点距離に置き換えると約50mmになります。45°というのは人間の肉眼で見える範囲に近いため標準レンズと呼ばれます。レンズのスペック表を見るときも、焦点距離を見たほうがレンズの全体像がつかみやすいのです。

18mm-30mmは広角レンズと呼び、風景、集合写真、星空など広い範囲を写す場合に適したレンズです。子どもや人物をアップで写すには適していないレンズです。30-70mmは標準レンズと呼び、肉眼に近いのでオールマイティに撮影できます。ただ見たままにしか写らないので平凡な写真が量産されてしまいがちです。70mm以上は望遠レンズと呼ばれ人物、動物撮影に向いています。一般家庭の部屋で撮影するには画角が狭すぎます。

魚眼レンズや超望遠レンズのような特殊用途以外では20mmから200mm前後までをカバーしていれば旅行や日常の撮影に困ることはありません。レンズ選びに迷ったら、手元にあるレンズと焦点距離がかぶらないで20mm−200mmの間のレンズを選んでみましょう。

3.大きなボケには絞り値にこだわりたい

ボケ写真

絞り値は写る像の明るさのことです。絞り値はF1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16、F22のように表されます。ボケを楽しむなら、できるだけ絞り値が小さい数字に設定できるレンズを選びます。具体的には、暗いところでも撮影でき、ボケも大きく撮影できるF1.4やF1.8がオススメです。

スペック表には最大絞り値と最小絞り値の2つ書いてあることが一般的ですが、最大絞り値がポイントです。「絞り値が一番小さい数字が最大絞り値」という一見矛盾しているような言葉に見えるので注意が必要です。重要なのは、Fのついた数字が1に近いほどボケるということを覚えておきましょう。

絞り値だけでボケを作るわけではないですが、簡単にボケのある写真を撮影するには絞り値にこだわってレンズを選びたいものです。ズームレンズ(例:18-300mm F3.5-6.3)では絞り値に幅があるものが多いです。これは広角側(18mm)と望遠側(300mm)のそれぞれの最大絞り値を示しています。

レンズによって設定できる絞り値は異なり、価格にも反映されています。一般的な傾向としては、同じ焦点距離であればF値が小さいほどレンズ価格は高いです。同じ50mmの単焦点レンズでもF1.4とF1.8では価格差が数倍になるレンズも珍しくありません。予算が許す限り、F値の小さいレンズを選びましょう。

4.レンズの使い勝手を左右する最短撮影距離

最短撮影距離

レストランでの料理撮影やフレームいっぱいの子どもの顔を撮影するときにシャッターが切れない経験があったなら、それは最短撮影距離より短い距離で撮影しているからです。最短撮影距離は被写体まで最も近づいてピントが合わせられる距離のことで、1cmもあれば250cmなどレンズによって異なります。

傾向として、焦点距離が長い望遠レンズ(200mm等)ほど最短撮影距離が長くなります。風景写真であれば気になることはありませんが、室内写真やテーブルフォト、植物撮影では最短撮影距離が邪魔をしてピントが合わないこともあります。

iphoneの最短撮影距離は6cm程ですからシャッターが切れないケースは稀ですが、レンズ交換式のカメラでは最短撮影距離が使い勝手を左右します。テーブルフォトや室内写真をメインで撮影するなら、最短撮影距離が短いレンズを選びましょう。50mm以下であれば使い勝手に困るシーンはほとんどありません。

5.フィルター径が大きいことは一長一短

 

大口径レンズ

フィルター径は、レンズの前側(カメラに接しない側)の直径のことです。フィルター径が大きいレンズは大口径レンズと呼ばれ、太くて重いレンズになりがちです。重さを犠牲にするかわりに光をより取り込めるので、暗いときでも撮影できボケのある写真が撮影できます。

スペック情報とフィルター径は相関関係があります。フィルター径が大きいレンズほど重量や長さも増大します。価格も比例する傾向にあります。小さくて軽くて暗いレンズは総じて安いです。レンズに装着する保護フィルター類も大きいほど価格は高めに設定されています。

ちなみに大口径レンズの定義は厳密にはありません。ただ、単焦点レンズでいうと300mmF2.8の望遠レンズを大口径レンズと呼びますが、50mmではF2.8は大口径レンズと呼びません。50mm前後ではF1.4以下が大口径レンズと分類されます。ズームレンズでは一般的にF2.8が大口径レンズに属します。

フィルター径の大きさは30mm〜80mm程まで大小ありますが、大口径レンズと呼ばれるものは60mm以上が一般的です。大口径レンズは明るく高い描写性能を持ち合わせるかわりに、大きく重いというデメリットがあります。レンズ選びでは明るくて重いレンズか、暗くて軽いレンズかをチョイスしましょう。

 

スペック情報からレンズの全体像が想像できるようになれば、たくさんのレンズの中からぴったりのレンズを選べるはずです。

 

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