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FOVEON dp2 QUATTRO|フォベオンがクアトロになったシグマのカメラ

Foveon dp2 quattro カメラオタクでないかぎり、すぐにはピンとこない単語だ。FOVEONはふぁべおん/ふぁびおん/ふぉべおんのいずれかで呼び、アメリカの会社名でありデジカメの撮像素子のブランドでもある。dp2はシグマ社から発売されているデジカメのモデル名である。QUATTROはクアトロ、イタリア語で4の意味。これは撮像素子のバージョン名である。

そしてこの一連の単語を合わせると、日本のシグマ社から2014年6月下旬に発売された最新のデジカメになるのだ。要は、撮像素子のフォベオンセンサーがバージョンアップして4となり、DP2 Merrillからモデルチェンジしてdp2 QUATTROとなって新発売されたわけだ。いつまで経っても変わらぬデザインのデジタル一眼レフカメラと違って、このアウトローな外観が素晴らしい。

SIGMA  dp2 Quattro
SIGMA dp2 Quattro

ご覧のとおり、今までのデジカメのフォルムとは違って、横に長くグリップ形状が前ではなく後ろに膨らんでいる。決してデザインが特異だから巷でにぎわっているわけではなく、シグマ社の言葉を借りれば「唯一無二の最高画質を実現するためのあるべき姿」がこの世に生み出されたからにぎわっている。

ではなぜデジカメ業界を牛耳るニコンやキヤノンではなく、シグマから唯一無二の最高画質がもたらされるのか。それがまさに、カメラの心臓部にあたる撮像素子「FOVEONセンサー」にあるのだ。このフォベオンセンサーの構造自体が必然的に高画質を生み出す。若干の操作性やバッテリーの持ちの悪さも気にならないほどのカメラが、dp2 Quattroとして登場する。

FOVEONセンサー画像
FOVEONセンサー画像

唯一無二の画質には唯一無二のセンサーが必要であり、それを実現するFOVEONセンサーは世界でシグマだけが採用するイメージセンサーなのだ。アメリカのシリコンバレー発のベンチャー企業だったFOVEONは、いまはシグマ社に買収された。シグマ社のカメラにだけ実装することが許されているのだ。

このFOVEONセンサーの仕組みや主流のCMOSセンサーとの違いについてツラツラと書いてみたいのだが、誰にでも分かるように説明できるほど頭が高級でない。なのでそのあたりの記事は、次々回以降に持ち越すとして、このイメージセンサーを限りなくコンパクトに収めると、光の取り込み方が原理的にフィルムに似ていて、マイクロディテールな解像力と言える。

DP2Quattro

解像力を武器に、画質では軽くデジタル一眼レフカメラを凌ぐと言われているdp2 quattro。巷では圧倒的な描写性能で撮影された作例が次々とWEB上にアップされてきている。それを見ていると、いつのまにか緩やかに財布の紐が解けていくのだが、天は二物を与えないのはデジカメでも同じであることを忘れてはいけない。

高画質を手に入れたdp2も弱点はある。

  • 高感度に弱い
  • コンデジカテゴリとしては大きめ
  • 連写は期待できない
  • バッテリーの持ちが悪い(付属品としてバッテリーは2個ついてくる)
  • 操作系統に洗練されていない

このあたりが先行して購入した人のネガティブ意見の代表例である。

シグマ社の社長のインタビューに「dp2 quattroはスポーツカーであって、万人向けのミニバンではない」とあるのだが、ネガティブ意見を見てもわかるように確かにクセのあるカメラであることは間違いない。シグマは操作系統やバッテリーなど描写性能に直接的に影響しない開発の優先度は低めの傾向がある。

このカメラは多少のクセを許容してなお余りある高画質であることは誰もが認める事実である。そして、このカメラは決してカメラマニア専用機ではない。むしろキヤノンやニコンのエントリーモデルユーザーが次に買うカメラとして最適なのではないだろうか。利便性だけ考えればミニバンだけど、それだけでは運転の楽しみは味わえない。

次回の日本一時帰国時に買ってみようかな。ちなみに中国では初値が6888元なので11万円くらい。

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